私が退職する3つの理由

 1ヶ月で50記事書くつもりが放置してしまった。いつものことではある。タイトルはクソブログ文法に則ってみた。

 

 先週は退職届を出した。ずっと前から完全に計画していたこととはいえ、後戻りできなくなったなという感じはする。届を出す前に、次の職場を決めておくことが普通であることは知ってはいたが、いろいろあってこのタイミングがベストに近いと考えている。まあなんとかなるんじゃないだろうか(適当)、というかそうするしかない。

 退職にあたり、いろいろな人と話す機会があった。私と比較的近しい人に関しては「知ってた」と言わんばかりの反応だったかな。私としても特に明言はしないものの、別に隠す気もさしてなかった。自分よりも倍近く生きている人相手に、くだらない小細工が通用すると考えるよりも、ある程度察されているという前提で動いた方がいいと思ってた。そもそもボーナスの査定なども、もはや意味がないわけで、気にする必要性そのものが消失していたといえる。

 比較的えらい人と話をしたときは「どこへ行っても一緒」「これからどうにかしようと思ってた」みたいなことを言われて、正直幻滅した。全部うちと同レベルの環境だったら、もうとっくに日本は滅亡しているだろうし、どうにもならないことがわかってるから辞めるのに今更何を言うのか。ほかにも何か言っていた気がするが、空気が無意味に震えるだけだった。

 これから辞める理由、というかこの会社の新人にとって問題点だったと思われる点を列挙する。比較的儲かっている中小で、新卒採用をあまりやったことがない感じの企業に入社しちゃおうかなというタイプの人には参考になるんじゃないだろうか。少しぼかすが、いわゆるエンジニア職で未経験である。

 

1.研修がない

 なかった。それほど充実したものを期待していたわけではないが、全くなかった。先輩が一人ついて、その人にいろいろと教えてもらうというスタイルだった。別にそれはいいのだが、こういうのがある程度機能するのって、土台となる知識みたいなのがある程度備わっている前提なんじゃなかろうか。だから、これをOJTというのは少し違うと思う。つまり私の育成に関することはこの先輩が、一人かつ片手間で行うことになっていた。ちなみにこの先輩は途中で消滅したので、その時点から宙ぶらりんの程度に拍車がかかった。

 私も最初はやる気があったので、会社のドライブや書籍を漁ったり、あるいは人に聞いたりすることで、なんとか仕事に追いつこうとはした。後述するように、これらの資料などは極めて雑然と並んでいるので、非効率の極みだった。具体的に何にアサインするともいわれていなかったので、全くもって暗中模索だった。たぶん、最初の半年かけたことは、効率よくやれば1ヶ月半でできる。

 

2.計画性がない

 私の研修・育成などに関しては、ほぼ何の計画も立てられていなかった。具体的には初日の午後にはもう暇だった。というか、前述の先輩に委ねられ、その人はひたすら忙しいので、基本的には少し手を動かすと手すき、少し手を動かしてまた手すき、の繰り返しだった。

 実務においてもマネージメントが(少なくとも私の視界内では)できていなかった。というか、それをマネージメントを行う人間が存在していなかった。だから、できてなかった。こういう当たり前の問題点を、全く解決できないししようともしない人たちについていくことには甚だ疑問があった。

 

3.人に憧れない

 話が続くが、そういう猪突猛進的に仕事に取り組む人ばかりで構成されざるを得ないので、必然そういう人が残り、そういう人ばかりになる。あと技術面以外では、およそ知的とは言えない人も多く、こういう人たちと同じ集団に所属したくなかった。

 

 だらだら続けることはできるし、暇な時間が多いから、途中から組み込みとは関係がない Python のプログラム書いたりしてましたが、もうあまり長いとは言えない若い時間を、(私にとって)非効率的で楽しくない組織で過ごす意味はないと思った。本当は9月とかに辞めたかったけど、多少の躊躇があってここまで来てしまった。

 今は塵ほども仕事に対するやる気がない。お金をもらっている以上やるべきなのだけど、考えてみると、退職届を出すのって、

1.仕事・職場などに疑問(2~3ヶ月)

2.いよいよ嫌になってくる(2~3ヶ月)

3.虚無(2~3ヶ月)

4.提出

 くらいの時間差で出てくるわけで、この過程を経た人間に仕事をやらせていいのだろうかという謎はある。できることはやりますが(それがないから辞めるのだけど)。

 2020年卒の諸君はこういう企業をつかまないように、 自己分析・事前のリサーチなんかをきちんと行って、納得のいく道を選んだ方がいい。大企業がいいとは言わんが、そうじゃない企業は、実態をよくつかんでから行った方がいいだろうね。まあ、この時期から動いている人類は問題ないでしょう。まだ決めてない2019年卒の人類は一緒に頑張ろうね……。

 

 不幸にも、来年度もまた、何人か新入社員が入ってくるらしい。双方の時間の無駄なので、一生中途だけとっていてほしい。